SDGsへの取組み
私たちは、社会の一員として、
企業活動でサステナブルな未来に貢献します。
当社グループは、観光を通じて目指すべき持続可能な社会の姿を実現するために3つのマテリアリティ(重要課題)と13の重点施策を特定しました。
マテリアリティ(重要課題)特定プロセス
- STEP1課題の抽出
- 社会課題およびSDGsの達成につながる事業活動や取組みを抽出
- STEP2課題の絞り込み
- 事業との関連性などを踏まえて絞り込み
- STEP3優先順位付け
- 外部有識者の意見・ SDGs委員会分科会での議論を踏まえてSDGs委員会で妥当性を確認し、重要度の高い課題(マテリアリティ)を選定
- STEP4重要課題・
重点施策の特定 - 重要課題・重点施策をマトリクスにて体系化し、外部有識者の意見、 SDGs委員会での審議を経て決定、取締役会に報告
3つのマテリアリティ(重要課題)

3つのマテリアリティ(重要課題)と13の重点施策
責任ある企業活動

- コンプライアンスの推進とコーポレートガバナンスの強化
- 省CO2、省エネルギーへの取組み
- ライフワーク・バランスの実現
- ダイバーシティ&インクルージョンの推進
- 人権と個人の尊厳と尊重
観光を通じた価値の提供

- ウエルビーイング(幸福で健康的な生活)に「旅」で貢献
- スポーツ事業への注力
- 質の高い教育に寄与する旅行やプログラムの提案
- 環境への配慮や自然保護を啓発する商品・サービスの開発
- ユニバーサルツーリズムの推進
社会との共生・イノベーション

- 自治体等とのタイアップによる観光産業の発展と地域経済の活性化
- 異業種との連携による新サービスの提供
- ITを活用した業務の革新
×
KNT-CTホールディングス グループパーパス
「まだ見ぬところへ、まだ見ぬ明日へ」
サステナビリティを巡る取組みに関する基本方針
当社グループはサステナビリティに関わる課題がリスクの減少のみならず収益機会につながる重要な経営課題であるとの認識の下、「観光を通じた価値の提供」、「責任ある企業活動」、「社会との共生・イノベーション」を当社グループのサステナビリティに関するマテリアリティ(重要課題)と設定し、サステナビリティに関わる諸課題に積極的に取り組んでまいります。
当社グループは、そのために常勤取締役、執行役員および主要子会社の社長を構成員とするSDGs委員会を設置し、同委員会を通じてサステナビリティに関わる取組目標のKPI(重要業績評価指数)の設定ならびにその進捗管理を行ってまいります。
KNT-CTホールディングスグループ ESG/SDGsマトリクス表
当社グループでは取組みを169のターゲットのレベルに当てはめて検証するとともに、従業員に見える化し社内浸透を図っています。
マテリアリティに基づく具体的な取組事例
特定した3つのマテリアリティ(重要課題)に即した事業紹介・取組みを紹介します。
観光を通じた価値の提供
責任ある企業活動
社会との共生・イノベーション
スポーツ事業への注力
近畿日本ツーリスト×一般社団法人東京マラソン財団
バリアフリー講習&スポーツボランティア
近畿日本ツーリストでは一般財団法人東京マラソン財団さまとともに、互いのリソースと実績等を活用し、スポーツボランティア活動の促進を通して社会的課題の解決に取り組み、サステナブルな未来を創るスポーツボランティア文化の醸成に向けた連携・協力体制を構築しています。
同財団のオフィシャルボランティアクラブ「VOLUNTAINER(ボランテイナー)」では、東京レガシーハーフマラソン2022の開催を機に、会員対象の「心のバリアフリー」を学ぶスキルアップ講習を協働して実施しました。座学では「マラソンコースが作ってしまう街のバリアをボランティアのチカラでサポートしよう!」をテーマに、心のバリアフリーとは何か、“困りごと”をイメージすることで様々な「障がい」への理解を深めました。体験研修では、「相手の気持ちに寄り添うには、まずは少しの体験から」をテーマに、実際に車いすを使用した基本操作・デモンストレーションや、アイマスクを使った視覚障がい者疑似体験及び手引きの体験を行い、日常生活でも応用できるスキルを学んでいただく内容となりました。
また、近畿日本ツーリストは2012年より東京マラソンオフィシャルパートナーとして大会を支えています。運営サポートに加え、スポーツボランティアとしてグループ社員が給水所や給水カップ回収のゴミ箱設置、ランナーの誘導などに参加しました。



質の高い教育に寄与する旅行やプログラムの提案
国連の友 Asia pacificとの連携
および10年間の実績
近畿日本ツーリストは、国連が提唱する平和・環境・人権の目標達成にむけて、地球規模での問題解決にアジア太平洋地区を活動拠点として幅広く活動を続けている「国連の友Asia-Pacific」と2009年に調印しました。それ以降、特に教育旅行において、国際交流や国際理解を深めるプログラム、環境や歴史的遺産の保護に関心を高めるプログラム、旅先での学びから平和への関心を高めるプログラム等の多様な教育プログラムを構築しています。
2022年度には、SDGs研修の一環としてプログラムを取り入れてた愛知啓成高等学校様やカーボンスタディツアー~Think the Blue Planet~を導入いただいた聖霊高等学校様など、持続可能な社会を創造する活動を教育旅行に取り入れた好事例が続いています。
現在、「国連の友Asia-Pacific」のHPには、過去10年間の活動実績が紹介されています。


ウェルビーイングに「旅」で貢献
クラブツーリズム×第一生命保険
ウェルビーイングツーリズム共同実証
「豊かで健康な人生を送る well-being な顧客体験価値」の提供を目指し、第一生命保険株式会社さまと「ウェルビーイングツーリズム」 (※)の共同実証を行いました。 第一生命保険が持つ全国47都道府県とのネットワークや、地域に根差した支社・営業オフィスと連携し、「well-beingな人に会いに行く旅」をテーマに第一弾では千葉県君津市を舞台に旅行企画を実施しました。君津市には、首都圏から近距離に位置するも豊かな自然を誇る里山エリアが存在し、獣害問題に取り組む猟師の方に出会い、狩猟文化やジビエ文化を通じた命の尊さを学ぶ工房体験見学や里山での養蜂採取体験など、地域が自然と共生する循環型社会を体感する企画を造成し提供しました。
- ※「ウェルビーイングツーリズム」とは、身体・こころの健康増進、文化継承、環境保全など、well-beingに寄与するプログラムを、旅を通して提供するもの

環境への配慮や自然保護を啓発する商品・サービスの開発
YAMAP×クラブツーリズム 学び+体験型のスクールブランド
YAMA LIFE CAMPUSで登山道整備
共創事業パートナーの(株)ヤマップ社と共同で「今よりもっと自由に、山を愉しめる自分になる」をコンセプトに、オンライン講座と実地講習を組み合わせた約3ヶ月間の登山プログラム「学び+体験型の登山スクールブランド YAMA LIFE CAMPUS」を立ち上げ、同プログラム内の1つとして「登山道整備編」を実施しました。
クラブツーリズムと包括連携協定を結ぶ北海道・上川町の大雪山エリアでは近年、大雨などの災害や登山客の増加、登山道整備の技術後継者不足などの影響により登山道の荒廃が深刻な状況でした。その大雪山エリアを舞台に、登山道の維持・管理活動をされる講師を招きツアー実施前にはオンラインで5回にわたり登山道整備について学び、現地ではツアー侵食を止め、生態系を復元させる考え方である「近自然工法」を学びながら登山道を整備しました。ツアー実施後もさらにオンラインで学びを深め、参加者同士のコミュニティが継続されています。
個人ではできない体験をツアー価値として提供すると同時に自然保護活動もリンクさせ、登山道整備の課題を学び、登山を自らの手で持続可能なものとし、登山の楽しみと自然を次世代へ繋ぐ取組みです。
2023年6月、本取組みはJATA(日本旅行業協会)が主催する第1回「JATA SDGsアワード」地球環境部門優秀賞を受賞しました。



ワーク・ライフ・バランスの実現
ダイバーシティ&インクルージョン
女性活躍推進法に基づく「えるぼし」認定
次世代育成支援対策推進法に基づく「くるみん」認定
ツーリストインターナショナルアシスタントサービスは、2024年7月に女性の活躍推進に関する取組みの実施状況が優良等一定の要件を三田氏た企業に対する認定制度「えるぼし」を取得しました。当社グループでは計4社が認定取得しています。
認定取得会社のうち、クラブツーリズム、KBC、イベントアンドコンベンションハウスは、①採用、②継続就業、③労働時間等の働き方、④管理職比率、⑤多様なキャリアコースの5つの評価項目すべての要件を満たした最上位の「3段階目」に、他の3社も「2段階目」に認定されています。
さらに、クラブツーリズムにおいては、子育てサポート企業として2022年「くるみん」にも認定されました。
当社グループでは、これらの認定を一過性のものとせず、引き続き社員の多様性やワークライフバランスを尊重し、誰もが活躍できる働きやすい職場、環境を目指します。

省CO2、省エネルギーへの取組み
KNT-CT 四万十 源流の森
(旅行を通じた、四万十川源流の保全活動 )
クラブツーリズムは、“日本一の森林県”である高知県の「協働の森づくり事業」のパートナーズ協定を、高知県、同県津野町と2012年に締結しました。
現在ではKNT-CTホールディングスとして継続して協賛し、津野町にある林を「KNT-CT四万十源流の森」として森林整備事業(間伐)と交流事業(協働間伐)を行っています。「間伐体験ツアー」を10年以上にわたって催行しており、四万十川源流の森林の保全活動を行ったり地元の方との交流活動等を行っています。
この継続的な取組みに対し、 KNT-CTホールディングスは2022年12月に高知県知事より感謝状をいただきました。また、2023年にはこの森のCO2吸収量が30トン(約3万本の杉の年間吸収量に相当)である証明書が発行されています。


自治体等とのタイアップによる観光産業の発展と地域経済の活性化
地方自治体・関連団体との観光促進連携協定
地方創生を目指す自治体等や関連団体と観光促進の包括連携協定等を結ぶことにより、観光資源を活用した交流人口の増加と地域の活性化や住民生活の向上に寄与しています。
近年では旅行商品の造成による地域への誘客のみならず、地域のパートナーとして、新たな地域資源の掘り起こしを行ったり、地元企業と共に社会問題の解決や持続可能な地域づくりにむけた新しいビジネスモデルや新たな価値を創り出すことも進めています。
また、文化施設、観光施設、観光拠点の運営や指定管理事業を受託することにより、地域の観光拠点を核とした『観光まちづくり』にも貢献しています。地域の観光を持続可能なものとなるよう、観光関連産業人材育成にも力を入れています。
KNT-CTホールディングスは、こうしたグループ全体の地域共創事業を統括し活動を強化するため、2024 年4 月に新たに「地域共創推進室」を新設しました。
連携協定締結自治体(2024年10月現在)
- クラブツーリズム
- 北海道上川町、東京都台東区、岩手県八幡平市、北海道七飯町、中海・宍道湖・大山圏域観光局、愛媛県西条市、和歌山県那智勝浦町
- KNT-CTホールディングス
- 信越9市町村広域観光連携会議、千葉県南房総市、ワイン文化日本遺産協議会(茨城県牛久市、山梨県甲州市)、青森県西目屋村、北海道新ひだか町
近畿日本ツーリスト
千葉県九十九里町

自治体等とのタイアップによる観光産業の発展と地域経済の活性化
日本遺産 国内外でのブランド価値向上への取組み
KNT-CTグループ各社では各社が持つリソースとノウハウを用いて日本遺産のブランド価値向上に取り組み、観光産業の発展による地域の活性化を目指しています。
近畿日本ツーリストでは、2015年頃より文化庁が認定する「日本遺産」事業の事務局受託業務等をを通じ、日本遺産のブランド価値向上のためのプロモーションを行っています。国内外での知名度の向上やブランドストーリーの普及の取組みを続ける中、令和3年度には「日本遺産周遊促進のためのハンドブック」を作成しました。このハンドブックは、日本遺産をテーマにした旅行商品を造成・販売し続けている実績をもとに、認定地域が日本遺産を活用して観光誘客や地域の活性化を実現するための一助となる情報(実施したツアー内容の紹介と観光コンテンツや旅行商品造成の参考情報)をプロの目線でまとめたものです。
クラブツーリズムでは、日本の文化・伝統を感じさせるその町の唯一無二のストーリーを『日本遺産の地に生きる』特集として発信、日本遺産を巡るだけではない「深い学びに繋がるツアー」を数多く取り扱っています。


異業種との連携による新サービス
“欲しい”を叶え、“行きたい”をつくる
グラス1杯サイズの「わいんたび」
KNT-CTホールディングスは、日本全国のワイナリーで生産される「日本ワイン」を、試飲にもお土産にも最適なグラス1杯分サイズ(100ml)に詰め替え、地域エリアごとの複数のワイナリーの日本ワインを1つのセットにし、ワインとの出会いと飲み比べを楽しめる「わいんたび」を販売しています。
2022年8月第1弾「九州編」、2023年3月第2弾の「日本遺産ワイン編」につづき、2023 年11 月からは、九州編や北陸編、2024 年4 月からは山梨編を順次発売し、複数県を訪れる周遊ツアー、ワイナリーを訪れる旅行(ワインツーリズム)を想起させながら、旅の提案をしています。
地域への旅行機運醸成、地域創生、観光資源の保持発展へ還元させていくことを目指し、「わいんたび」の全国展開を進めながら、日本のワイナリーをつなぎワインツーリズムを活性化させる「ワインプラットフォーム」を実現させます。




ITを活用した業務の革新・異業種との連携による新サービスの提供
DX化への取組み
事例紹介『旅のアバターコンシェルジュ™』
当社グループではサステナビリティへの取組みを加速させるため、日常業務やご提供するサービスにデジタル技術を活用し、DX(デジタルトランスフォーメーション)化をめざして新領域に挑戦しています。今後も旅行や周辺事業を通じて社会に貢献してまいります。
- 事例紹介『旅のアバターコンシェルジュ™』
- 近畿日本ツーリストでは、2021年11月よりお客さま向けサービス『旅のアバターコンシェルジュ™』を開始しました。全国どこからでもお客さまのパソコン(PC)やスマートフォンなどからアクセスいただける新たなオンライン接客サービスで、知識豊富な専門スタッフが対応しますので店舗と変わらないホスピタリティ力とコンサルティング力で旅の相談をお受けします。2022年3月からは、高級旅館・ホテルをご案内するBlue Planetアバターが事前予約なしでご利用いただけるようになり、また、2023年春からは離れた場所にいるご家族等とも3者間オンライン相談が可能になりました。 このサービスは、ヒューマンタッチなアバター接客でご来店いただかなくても旅のご相談をいただくことが可能となり、同時に当社社員の多様な働き方を促進する取り組みとなります。ご自宅や職場など皆さまのお好きな場所から『旅のアバターコンシェルジュ™』に、お気軽にご相談ください。

スポーツ事業への注力
東京2025世界陸上財団とスポンサーシップ契約を締結
近畿日本ツーリストは長年にわたり、国内外の各種スポーツイベントなどにおいて運営や観戦ツアーの実施など、さまざまなスポーツシーンをお手伝いしてまいりました。2025年9月に開催される東京2025世界陸上競技選手権大会においても、1991年および2007年の世界陸上競技選手権大会日本開催の際に運営に携わらせていただいた経験を活かし、アスリートの皆さまをはじめ、大会に関わる全ての方々を全力でサポートさせていただくことになりました。

ウエルビーイング(幸福で健康的な生活)に「旅」で貢献
“ひとり”だけど“独り”じゃない!
ツアー参加者全員がおひとりさまという新しいスタイル
おひとり参加限定の旅「ひとり旅」
クラブツーリズムは、「ひとり旅」を1997年より発売開始、国内ひとり旅において、2023年度は1,300コース以上を発売し、過去最高の売れ行きを更新しました。過去最高であった2022年度比で、133%の伸長となりました。好調の要因として、コロナ禍を経て参加年齢層のすそ野が広がったこと、商品バリエーションが多いこと、「ひとり旅」をプラスに捉える風潮が出来てきていることなどが挙げられます。
全員がおひとり参加の団体ツアーで、自分の都合だけで参加できる自由で気楽な旅である点や、旅の感動を参加者同士でシェアできる点などを評価していただいています。
さまざまな年代のお客さまに「旅をあきらめない」価値をご提供し、日本全国の多くのお客さまにクラブツーリズムのひとり旅をお楽しみいただいています。
30-50代のご参加も増えており、同世代の女性企画者のプロジェクトチームを結成し、ご満足いただけるような食事やスポットを厳選して企画しています。


環境への配慮や自然保護を啓発する商品・サービスの開発
王子ホールディングス × クラブツーリズムのハイキングブランド「あるく」
「王子の森」で森作りを学ぶ、ハイキングツアー
- クラブツーリズムは、王子ホールディングス(株)と、同社が長年育んできた全国各地に所有する「王子の森」を起点にした環境保全や自然との共生、さらには地域活性を目指したオリジナルツアーを共同で企画し、催行しています。
第1弾は、2024年1月8日に「『王子の森 朝霧』と朝霧高原~田貫湖ウォーク」を、第2弾は、2024年6月8日に「『王子の森 上芦川』すずらん群生地・FUJIYAMAツインテラス・黒岳ハイキング」を、それぞれ日帰りツアーとして実施しました。『王子の森』のウォーキングは、王子ホールディングス社員による「森作り」についての解説付でご案内しました。 - 「王子の森」とは
- 王子グループが全国に約650か所、国内民間企業で最大となる約19万ha保有する社有林。長年「王子の森」を適切に管理することで、木材生産を行いながら、森林の豊かな生態系を育んでいます。
- クラブツーリズムの「あるく」とのコラボレーション
- 「木材生産に留まらず、社有林を利活用し森の未来を考えていく」という理念に共感し、その一助になると考え、ハイキングツアーを企画しました。「生産」と「保全」と「利活用」のバランスを考えながらフィー ルドを利用することは、豊かな自然を未来に残すために大変重要なことであると考えています。今後もツアーを通じた「王子の森」の活用に、積極的に取り組んでまいります。


ユニバーサルツーリズムの推進
JATA「ツアーグランプリ2024」審査員特別賞を受賞!
バリアフリー旅仲間と秋のアラスカオーロラ観測
一般社団法人日本旅行業協会(JATA)は2024年7月11日、国内旅行、海外旅行で優れた企画旅行(募集型、受注型)、訪日旅行で実施された企画提案の中から優れた作品を表彰する「ツアーグランプリ2024」の受賞者・作品を発表。近畿日本ツーリストが2023年9月に実施した「バリアフリー旅仲間・黄葉のデナリ国立公園とオーロラ観測でチェナ温泉リゾートに宿泊するアラスカ・アメリカ9日間」が、審査員特別賞(海外旅行部門)を受賞しました。
本ツアーは、障がいがある方々を対象としたツアー。顧客特性を鑑み、きめ細かいケアを実現すべく、旅行募集前からツアー中、旅行終了後に至るまで、「バリアフリー旅仲間」であるお客さまとのやりとりはLINEを有効活用。通常とは違ったコミュニケーション形態である点が特に高く評価されました。
ツアーが実施された9月のアラスカは、1年のうち、わずか2週間しかない夏・冬両方の魅力が楽しめるベストシーズンであること、オーロラ観測は新月の日に合わせてあるなど、ツアーの組み立て方もしっかりと構築されている点も評価されました。
今後も夢を叶える旅の提供と誰もが旅を楽しめる社会の実現を目指し、さまざまな企画に挑戦してまいります。



人権と個人の尊厳と尊重
第2回「JATA SDGsアワード」奨励賞(社会・人権部門)受賞!
がん治療研究の寄付につながるツアー
一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)は、2024年6月13日SDGs達成に向けた優れた取組みを表彰する「第2回JATA SDGsアワード」の各賞を発表。
クラブツーリズムの「#(ハッシュタグ)deleteC 大作戦 in 秩父で乾杯!」(2023年10月実施)が、社会・人権部門で「奨励賞」を受賞しました。
このツアーは、認定NPO法人deleteC(デリート・シー)と共同で企画したものです。
同社の、“誰もが参加できてみんなでがんの治療研究を応援していける仕組みをつくり、「がんを治せる病気にする日」を1日でも早く手繰り寄せることに貢献する。”という考えに共感して作られたもので、旅行代金の一部ががん治療研究の一
部になり、ツアーに参加するだけで、がんの治療研究の応援ができる取組みとして実現しました。
期間中に集まった想いと寄付は、2024年2月に開催された「deleteC 2024-HOPE-」授賞式にて、deleteCの医療公募・選考会を経た医師・研究者にお届けしました。


自治体等とのタイアップによる観光産業の発展と地域経済の活性化
能登半島地震に対する
当社グループの取組み
- ~こころを旅で届けよう~「がんばろう能登半島復興応援ツアー」
クラブツーリズムは、2024 年の元日に発生した能登半島地震で大きな被害を受けた北陸地方に向け、1 月末には能登半島を除いた北陸エリア全域の応援ツアーを、7 月には能登 半島を応援するツアーを発表しました。
1月末に発表した応援ツアーは、震災の影響を受けておらず、問題なく観光ができる地域であっても風評被害を受けて観光客の予約キャンセルが相次いでいたため、北陸地方を応援で きるものとして企画し、新聞紙面にて発表しました。「北陸を応援したい」という約1,500 名以上のお客さまにご参加いただきました。
さらに7月には、「能登半島の復興応援」を目的としたツアーの企画しました。「のと鉄道」を一車両貸切り乗車。被災状況を車窓から見学しながら、震災を体験した「語り部ガイド」より震災当日の状況や現状をおうかがいするコース内容となっています。 - 北陸応援特別企画「北陸3県観光PR&北陸物産販売」を近鉄百貨店と共同開催
KNT-CTホールディングスは、近畿日本ツーリスト、クラブツーリズム、関係協力機関で構成するKNT-CTパートナーズ会(以下「KCP会」)、近鉄百貨店と連携し、2024年5月24日~ 26日の3日間、2024年1月に起きた能登半島地震からの復興応援を目的とした「北陸3県観光PR&北陸物産販売」イベントを企画、あべのハルカス近鉄本店にて開催しました。
会場には、北陸3 県(石川・富山・福井)の観光PRブース、当社グループが企画した北陸旅行商品のPRおよびご相談ブース、KCP会加盟パートナーの物産販売ブースと、3 つのブースを設置し、来場者に北陸の魅力を発信しました。 - 被災地の学校支援として、学習用タブレットを寄贈
KNT-CTホールディングスは、能登半島地震による被災地の小中学生への支援として、9月19日、被災地の自治体に学習用タブレット端末を寄贈いたしました。
寄贈内容:Google Chromebook端末125台
●珠洲市50台 ●輪島市50台 ●穴水町25台
当社グループは引き続き、北陸復興を応援する活動を行ってまいります。




ITを活用した業務の革新
クラブツーリズム国内ツアー
インバウンド向け「club-t.com」多言語化サイト
クラブツーリズムは、2024年9月より自社Webサイト(https://www.club-t.com/)を中国語(繁体字)と英語に対応させ、海外のお客さまからの直接予約を可能とする訪日客向けグローバルサイト「YOKOSO JAPAN TOUR」を公開しました。
これまで訪日外国観光客向けには、外国語対応のオンライン旅行代理店などを通じてツアー販売を行ってきましたが、近年のインバウンド需要の高まりを受け、自社サイトを多言語化することで、従来のツアー掲載本数100 本から、年間1万超のコースをご紹介することが可能となります。海外から直接ツアー申込みが可能となり、申込みフォームの入力やツアーのお問い合わせも、英語・中国語(繁体字)に対応します。
添乗員やドライバーも翻訳アプリを活用し、行程や集合時間・場所などをお伝えするため、ツアー当日も安心してご参加いただけます。
インバウンド誘致の拡大も予定しており、世界中のお客さまにクラブツーリズムの旅をお楽しみいただけるよう商品展開してまいります。
