サステナビリティトップコミットメント

代表取締役社長 米田昭正

SDGsが目指す先には、
当社の未来の姿があります。

KNT-CTホールディングスのはじまりは、1955年設立の近畿日本ツーリストにあります。創業者のひとり馬場勇は経営信条に「旅を通じて人々の経済的、社会的、文化的交流に資する社会的使命を全うしなければならない」と遺しました。私たちはこの実践にあたり、ステークホルダーの皆様の声に広く耳を傾け、当社グループならではのサービスを提供して持続可能な社会に貢献してまいります。

新型コロナウイルス感染症の猛威で消滅した観光は、約3年を経て、今、本格的な復活に動き出しております。そして新しい生活様式や働き方が拡がり、人々の価値観もコロナ前とは異なるものへと変化し新しい社会がつくられようとしています。さらにはモノやサービスを環境や持続可能性といったフィルターを通して捉える潮流にあります。

この潮流は、私ども観光業界においても決して例外ではありません。KNT-CTグループは、担い手不足や国際観光の急伸によるインバウンドの受入れ、オーバーツーリズム、自然災害やパンデミック、DXなど目まぐるしい環境変化の中において、旅行客を受け入れてくださる地域の経済発展や文化・環境の保全など地域のサステナビリティに貢献する観光のあり方を地域の方々と共に考えていくことが大切だと考えております。また、それらを協創により実現していく責任があります。そのためには、旅行者との接点が豊富にある当社の強みを生かし、丁寧にマーケットを見極め、お客さまのニーズにいち早くお応えできる体制と商品・サービスを整えてまいります。引き続き、旅を通じた社会課題の解決と観光産業の発展に貢献してまいります。

現在、当社グループでは3つのマテリアリティ(重要課題)を特定し、サステナビリティに関わる諸問題に取り組んでいます。とくに2021年以降、重要なテーマを事業に落とし込んだESG/SDGsマトリクス表を完成させ事業推進しておりまが、このマトリクス表には施策の一つひとつをSDGsの17のゴールと169のターゲットレベルにまで見える化したものとなっております。お客さまとの接点となるグループ全従業員とスムーズに共有することで取組みを促進し、SDGsの全項目に貢献することを目的としています。

例えば重点施策には、環境負荷を低減するツアーやお客さまのウエルビーング(幸福で健康的な生活)につながるツアー、すべての人に優しい旅の開発、質の高い教育旅行の提案、パートナーとの共創による地域経済の活性化などを設定しています。また、グループ横断で推進するサステナビリティ推進ブランド「Blue Planet」では、地球にやさしい旅・サービスをご紹介しておりますので、是非ご注目ください。

KNT-CTホールディングスグループは、SDGsが目指すサステナブルな社会の実現に向け、多様なパートナーシップで取組み、グループ全社一丸となって推進してまいります。

KNT-CTホールディングス株式会社
代表取締役社長 米田昭正