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物価高でも、引き続き旅行ニーズ拡大

「2024年ゴールデンウィークの国内旅行動向」

国内旅行は前年比111%、東京集中・地方分散の二極化へ

KNT-CT ホールディングス株式会社

KNT-CTホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、社長:米田 昭正)は、グループ会社の近畿日本ツーリストブループラネット(以下、近畿日本ツーリスト)における、今年のゴールデンウィーク(以下、GW)の国内旅行動向をまとめましたので、お知らせいたします。

昨年のGW明けに新型コロナが5類に移行してから初のGW。国内旅行は物価高に加え、インバウンド増加によるホテル代高騰の影響を受けながらも、前年比111%と堅調に推移しています。

ゴールデンウィーク・国内人気旅行先ランキング(出典:近畿日本ツーリスト)

順位 都道府県(前年の順位) 販売高前年比
1位 東京都(7位) 193.3%
2位 千葉県(1位) 94.1%
3位 北海道(2位) 106.8%
4位 三重県(4位) 126.9%
5位 兵庫県(6位) 103.7%
6位 大阪府(3位) 73.4%
7位 沖縄県(5位) 70.1%
8位 神奈川県(8位) 102.6%
9位 宮城県(12位) 137.6%
10位 静岡県(13位) 132.5%
  • 調査日:2024年4月1日
  • 調査対象:近畿日本ツーリストにて2024年4月26日発~2024年5月6日着の旅行販売高

ゴールデンウィーク国内旅行動向の特徴

国内人気旅行先ランキングでは、近年、ほぼ毎シーズン首位だった千葉県を抑え、東京都が1位となりました。コロナ禍以降、東京では新しいホテルが続々とオープンしていることや、2024年には、新たな食のランドマークとなる「豊洲 千客万来」が2月にオープンしたのをはじめ、3月にはお台場に世界初のイマーシブ・テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」が、そして4月はヱビスビール発祥の地である恵比寿に「ヱビス ブルワリー トウキョウ」がオープンするなど、東京都は新施設のオープンラッシュにあり、GWの人気エリアとなっています。

一方、2位となった千葉県は、6月6日に「東京ディズニーシー」の新エリア「ファンタジースプリングス」のオープンが控えており、GWは比較的伸びが緩やかとなりました。

また今年は、毎年上位にランクインする沖縄県が7位という結果に。最大10連休と言えど、GWの前半が3連休、後半が4連休と日取りが分断されていることが一因になっていると言えるでしょう。

東京・豊洲

ゴールデンウィーク・人気旅行先伸び率ランキング(出典:近畿日本ツーリスト)

順位 都道府県(前年の順位) 販売高前年比
1位 福井県 338.4%
2位 東京都 193.3%
3位 滋賀県 174.1%
4位 鳥取県 162.6%
5位 福島県 156.2%
6位 広島県 155.3%
7位 岡山県 153.3%
8位 岩手県 153.1%
9位 富山県 151.0%
10位 山口県 150.3%
  • 調査日:2024年4月1日
  • 調査対象: 近畿日本ツーリストにて2024年4月26日発~2024年5月6日着の旅行販売高
         旅行販売高の県別伸び率(前年同時期)

伸び率ランキングの特徴

伸び率ランキングを見ると、福井県が販売高前年比3倍超と圧倒的な伸びを見せ、1位を獲得。北陸新幹線延伸の効果もあり、今年の注目エリアになっていることがうかがえます。

また、滋賀県も伸び率が前年比174%と好調。滋賀県は、現在NHKで放送中の大河ドラマ「光る君へ」の主人公 紫式部が「源氏物語」の着想を得たと伝わる石山寺など、ゆかりのスポットが数多くあり観光客が増えていることも影響していると考えられます。

昨年2023年のGWは5類移行前であったことから、東京都、大阪府、福岡県など大都市圏が伸び率ランキング上位にランクインする結果となり、GWの旅行範囲は比較的近場になる傾向がありました。一方、5類に移行してから初のGWとなった今年、150%以上伸びているエリアは福井県、滋賀県、鳥取県など複数の地方に分散していることから、より行動範囲が広がり、旅行先のバリエーションが増えていると言えそうです。

今年のGWの人気旅行先は、東京への集中と地方への分散の両方が見られ、二極化する傾向となっています。

恐竜で人気の福井駅前

GWを含む近畿日本ツーリストおよびクラブツーリズムのご旅行予約は、下記よりお申込いただけます。

※GWについては一部予約可能なものもございますが、すでに満席および受付が終了しているコースが多くなっております。