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車いすの白無垢姿で花嫁が結婚式を開催!ユニバーサルな取組みを長野県諏訪で実施〔KNT-CT〕

KNT-CTホールディングス株式会社

 KNT-CTホールディングスグループは、高齢や障がい等の有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく旅行に参加できる「ユニバーサルツーリズム」に、長年取り組んできました。2023年12月に長野県の諏訪にて、これまで旅行で培ったノウハウや、地域との関係性など多様なパートナーシップを活かし、障がいにより結婚式を躊躇していたご夫婦の結婚式開催をサポートいたしました。



 今回式を挙げられたのは、新婦ご自身が車いす利用者のご夫婦。車いすご利用者の方の場合、和装への着付けが難しいこと、神社に多い石畳や階段を車いすで移動することが困難であることから、一般的に「和」の挙式が難しいとされています。
式を実施した長野県の諏訪は、宿泊施設と介護団体が協力関係にある全国でも稀有な地域であり、地元市民団体「ユニバーサルサポート・すわ」協力のもと、往復の交通機関から挙式会場、滞在先とその後の観光までサポートできるサービスの提供が実現しました。

 この取り組みは新規事業への取り組みの1つとして、令和5年度観光庁観光コンテンツ造成支援事業に採択され実施したものです。KNT-CTであるからこそ実現できるサービスとは何かを模索する中で、まだバリアフリー化が比較的遅れているウェディングの領域に当社のユニバーサルツーリズムのノウハウを加えることで、新たなサービスの提供につながるのではと考え取り組みました。ご夫婦には今回モニターとしてご参加いただきました。

 この日は諏訪大社下社秋宮で氏子さんによる木やり唄を披露後、神楽殿にて神前式を挙げ、ホテル鷺乃湯で披露宴を実施しました。その後、白樺リゾート池の平ホテルへ移動し、デッキから2人のために打ち上げられたプライベート花火を鑑賞する内容となりました。和装での式を希望されていたため、着座のままでも着付け可能な着付師の方と連携し、また、坂や段差などはJINRIKIというけん引式車椅子補助装置を用いることで、新郎新婦の要望の実現と不安を解消しました。 障がいの有無や年齢に関わらず、不安があっても結婚式の開催や参加をあきらめない「ユニバーサルウェディング」を挙げていただくことができ、新郎新婦からも下記、ご感想をいただきました。

<新婦コメント>
皆さんにサポートいただき、一生に一度のあきらめたくない式を挙げることができました。今までサポートしてくれた人への感謝を表現するとともに、これからも頑張って恩返ししていきたいです。式を挙げるにも着付けや段差など悩みが多く、その対処法の情報が少ないため、今回を機に知ってもらえたら嬉しいです。

<新郎コメント>
バリアフリーがないと式場の選択肢にも入らず妥協することが多いが、2人では挙げられない場所で、これ以上ない結婚式になりました。たくさんの方のサポートがあることで、自分たちのやりたい場所でやりたいようにできました。

KNT-CTホールディングスグループでは、今後も共生社会の実現に向けて、地域と連携し、高齢や障がい等の有無にかかわらず誰もが気兼ねなく参加できる旅行やサービスをご提供してまいります。