近畿日本ツーリスト・クラブツーリズム
東京2020オリンピック・パラリンピック応援サイト

すべての「旅したい」を応援します。

SPECIAL CONTENTS

SHARE:

01

Find My Trip!
〜楽しみ方は、

「夢の自動車運転ツアー」密着レポート

今回取材したのは、「視覚障がい者夢の自動車運転体験ツアー」です。これは、「一生に一度でいいから車の運転がしたい」という声がきっかけとなり、2010年より実施しているクラブツーリズム主催の人気ツアー。参加者の半分以上がリピーターを占め、毎回キャンセル待ちが出るほどです。

道中は、手引き役としてパートナーが付き添いを行い、参加者と2人一組のペアとなり全行程をサポートします。今回は、一泊二日で行われたツアーに密着。初参加者を中心としたグループに同行し、その様子をレポートします!
KNT-CTホールディングスは、すべての「旅したい」を応援しています。

私は子供の頃から視力が悪かったので、車の運転は一生できないものだと諦めていました。3年ほど前に知人からこのツアーのことを聞き、車の知識は全くありませんが、「絶対に運転してみたい」という強い思いとともに参加できる日を夢見ていました。ですから、この2日間は本当に楽しかったし、夢が叶って本当に嬉しいです。やればできるんだと思えたし、もっと乗りたい、もっとスピードを出してみたいと思うようになりました。ジップラインやF1カーの試乗など、このツアーに参加しなければ一生やらなかったかもしれないことがたくさんできて、大満足。また参加したいです。[丸山さん(女性)]

(姉)「見えなくては運転なんかできるわけがない、一生無理だ」と決めつけて諦めていました。実際にアクセルを踏んで車を動かすあの感覚は今までに経験したことがないもので、「私にもできるんだ!」と素直に嬉しかったです。他の参加者さんとの交流も楽しかったです。 (妹)初めての運転を終えた直後の彼女の表情は一生忘れられません。参加して本当に良かったと感動しました。私は晴眼者なので、アイマスクを着けて同体験をしました。普段の運転とは感覚が全く違い、戸惑う場面もありましたがインストラクターさんの説明が丁寧で分かりやすく、貴重な経験でした。妹と一緒にジップラインを体験できたことも、いい思い出です。[八尾さん(姉)/石川さん(妹)]

今回で5回目の参加ですが、回を重ねるごとに、運転の難しさ、奥深さを身に染みて感じています。今回は、毎回なかなかうまくできない「左右カーブ」の運転を上達させることを課題に参加しました。インストラクターさんのアドバイスのおかげで、前回よりはうまく乗れたと思いますが、まだまだですね。次はもっとうまくなりたいと思います。最も印象に残ったのは、同乗体験で新しい車種のスポーツカーに乗れたことです。迫力が違いますし、私は車が大好きなので、いろいろな車を体感できることは普段できないからこそ本当に楽しいです。[小沢さん(男性)]

1日目

a.m.10:00

上野出発

運転体験を行うのは栃木県芳賀郡にある自動車レース場「ツインリンクもてぎ」。上野駅に集合し、全員でバスで現地へと向かいます。この日を楽しみに、日本全国から合計16人の視覚障がい者(とそのお連れの方)が集まりました。
上野駅公園口に添乗員が待機し、到着した参加者たちを駅員さんから引き継いで集合場所へと案内します。まずはパートナーと顔合わせをし、自己紹介や旅の意気込み、どんなことを楽しみにしているかを話すことでお互いの距離を縮めました。
全員揃ったところで、バスの待つ駐車場へ移動。バスに乗り込み、いよいよツアーが開始です。バスの中では全員が自己紹介を行いました。「子供の頃からの夢が叶うと思うとドキドキワクワクです」「運転はもうできないと諦めていたので、本当に楽しみ」などと意気込みを語る参加者たちの表情からは、少しずつ緊張がほぐれていく様子が見て取れました。

p.m.1:30

自動車運転体験(基本走行)

到着後、施設内のレストランで昼食をとったら、メインコース近くの広々とした「南コース」に移動。お待ちかねの運転体験がスタートです!
「隣にはプロのインストラクターが乗りますから、安心して楽しんでくださいね」と話すのは、インストラクターのリーダー・佐藤さん。コースの説明をした後、皆で運転に必要なハンドルさばきの練習を行いました。車のハンドルを時計に見立てて、左手は9時、右手は3時の位置で握ります。左にカーブする際は「左を8時に」といった要領でハンドルを動かし、運転を行っていくわけです。
一通りの説明が終わると、参加者たちは順番に運転席のドアを明け、座席に座り、運転姿勢の取り方や具体的な運転方法を教わります。ハンドルを握る手は、既に緊張のあまり力が入っている模様。「それでは運転してみましょう」というインストラクターの合図で、アクセルを少しずつ踏み込みます。自動車教習所の車のように助手席に補助ブレーキが付いているので、万が一の時も安心です。
音と震動によって車が進んでいることを確認すると、「ホントに動いてる!」「自分で運転しているなんて夢みたい!」などと大喜びの参加者たち。一周1kmほどの外周コースを順番に運転しながら、少しずつ感覚を覚えていきます。「ずっと乗っていたいなあ」となかなか車から降りようとしない参加者も。「明日はもっと難易度の高い運転をしますのでお楽しみに!」と佐藤さん。「早く明日にならないかなあ」と楽しそうに話す皆さんの姿が印象的でした。一日目の試乗体験は大盛り上がりの中、無事に終了です。

p.m.3:30

施設内でのタッチツアー

運転体験の興奮さめやらぬまま。次のプログラムへ。たくさんの子供たちでにぎわう「モビパーク」にて、タッチツアーが行われました。もてぎの森は自然の宝庫。クヌギやナラ、ドングリの木のゴツゴツした表面を触ったり、クチナシの花や大葉、ヘクソカズラなどの珍しい植物を手に取ってにおいを嗅いでみたりと、自然に触れる時間を満喫しました。捕まえたばかりのカブトムシを手に乗せると、「連れて一緒に帰りたい!」「立派な角がかっこいいなあ」などと喜ぶ参加者の姿も。さらには、近くにある桧の木遺跡や登谷遺跡から出土した斧や矢じりなど、本物の土器を触るという貴重な経験もできました。
その後は場所を移し、夜のもてぎの森を再現した屋内アトラクション「SASAYAKI」へ。耳を頼りに、動物や虫の鳴き声など「音」で気配を感じながら暗闇を冒険します。最後には、「ファンビークル」と呼ばれる電動カーの試乗体験も。パートナーの声を頼りに、一周25mほどの室内コースを上手に走り切りました。

p.m.5:30

同乗体験

この日最後のプログラムは、場所を試乗体験と同じ南コースに移しての同乗体験。インストラクターの運転する車の助手席に乗り、プロの運転を体感するというプログラムです。
使用するのは、試乗体験で使った車ではなく、スポーツカータイプの2台。出るスピードも、体で感じる震動やエンジンの音もまったく違うため、説明を聞きながら「早く乗ってみたい〜!」とテンションが上がる参加者たち。
運転のプロたちによるハンドルさばきはさすがの一言。最速で時速120kmは出ていたでしょうか。スピードを体で感じながら、「これまで乗った車とは迫力が全く違う!」と大興奮の様子です。特に、エンジン部分は大きさも積まれている場所も違うため、音や揺れの違いを楽しみながら、「私はこっちの方が好きだな」「ずっしりとした迫力があるなあ」などと盛り上がっていました。
体験終了後はホテルに戻って皆で夕食。その後の時間は各自でゆっくり過ごし、一日の疲れをしっかりとって2日目の試乗体験に備えました。