ニュースリリース

2016年01月04日

戸川社長 年頭あいさつ

HD16-1号

 KNT-CTホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、社長:戸川和良)の平成28年度年賀式が、1月4日、午前9時30分から本社で行われました。席上での社長戸川の年頭あいさつ(要旨)は以下のとおりです。

 皆さん新年明けましておめでとうございます。新年のスタートにあたりご挨拶を申し上げます。

 昨年のわが国経済は、企業業績や雇用情勢に改善が見られ、景気は緩やかな回復基調にあると思われますが、デフレ脱却が道半ばであり、海外では中国経済の減速やイスラム国によるテロなどの不安要素もあり、先行きは不透明な状況にあります。旅行業界に目を転じますと、昨年はソチオリンピックやワールドカップブラジル大会等の大型イベントの反動減があったものの国内旅行は北陸新幹線、高野山開創1200年、姫路城グランドオープン、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録など観光素材が豊富で、堅調に推移しました。一方、海外旅行は長らく続く円安基調に加え、中近東やヨーロッパなどで頻発したテロ、難民の発生等による世界情勢不安により、海外旅行マインドが冷え込み、依然として厳しい状況が続きました。また、3年前に初めて1,000万人を超えた訪日旅行者は、その勢いはますます加速し、昨年は1,900万人を超すまでに伸長しました。

 KNT-CTホールディングスが誕生して早3年が経過しました。この間私たち旅行業界を取り巻く環境も大きく変化してきました。この3年間、我々はそれら変化への対応とともに、統合の目指すところであるグループ各社の「自立経営」と「シナジ―効果」を追い求めてきました。「自立経営」という観点では、グループ各社は、継続的な革新による収益力の維持・向上に努力してきました。「シナジー効果」においては、商品の相互販売や共同イベントの実施など、着実にその効果は表れつつあります。クラブツーリズムと近畿日本ツーリスト個人旅行の連携も進みつつあり、相互の理解も深まってきたと思います。

 今年は決算期の変更を実施します。これまで12月決算または9月決算だった決算月が総じて3月決算に変更となります。この目的は、決算期の統一及び決算早期化によるIRの強化及び管理会計のレベルアップであり、それを進める過程でグループ各社の経理業務の標準化を進め、効率化を図るというものであります。

 4月からは新たな中期経営計画が始まります。これは、この近年の環境変化、またこの3年間の事業経験を踏まえて新たなフィールドへの歩みにチャレンジするものであります。既存の旅行業は、従前の手法を踏襲していくかぎり、法人需要の減退や少子化による学生の減少等で売上げは逓減していくことになります。その落込み分を補うだけでなく、更なる成長の柱にと期待する領域へシフトしていく必要があります。成長領域とは、「訪日旅行事業」、「地域誘客・交流事業」、「スポーツ事業」の3分野です。これらを掛け合わせた需要の開発と取込みを進めていかねばなりません。

 今後の事業運営にあたって留意いただきたいことのひとつめは、コンプライアンスの重要性についてです。
「法令やルールを遵守する」という至極簡単なことです。不祥事を発生させないために社員の倫理観の醸成、リスクを最小限にする仕組みの構築、風通しの良い企業風土等取り組むべき課題は山積しており、この不祥事撲滅への歩みを決して止めることはできません。
ふたつめは、お客様あっての私たちであり、お客様の信頼度・満足度が会社を成長させる源であるという基本は最も重要であり、経営の基本であるということです。あわせて会社の成長の原動力は社員であり、その社員が楽しく仕事に向き合うことのできる職場環境も重要です。

 昨年は近畿日本ツーリストが誕生して60周年という節目の年でした。野武士と称された先輩方は、時には無謀とも思える目標を掲げて、幾多の困難を乗り越えて達成してきました。そこには強靭な思いがみなぎっていたはずです。そして、その積み重ねが今日の当社グループを作り上げたのです。現状に満足することなく、更なる改善・成長を実現するために飽くなき探求心を持ち、物事を多面的に見て状況を正確に把握し、相応の戦略を立てて実行に移す。そういった進取の精神のDNAが当社グループには受け継がれているはずです。そのDNAを大切に育んでいきたいと思います。

 今年は新中期経営計画が始動します。グループ各社の一層の奮励努力をお願い申し上げます。
 終わりに臨み、皆さん方ならびにご家族のご健康とご多幸を心から祈念して、新春のあいさつといたします。

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