70の数字に、当社グループのパーパス（存在意義）の3つのキーコンセプト、
・人に寄り添い人の感情に働きかける存在でありたい
・新しい体験との出会いを創造したい
・よりよい社会をつくる一助となりたい
を表す3本線を組み込み、70年の感謝と未来への希望を表現しました。
これまでの感謝の想いと共に、次の100年に向けて
「また見ぬところへ、まだ見ぬ明日へ」
1955年9月にスタートした「近畿日本ツーリスト株式会社」は、おかげさまで2025年に創立70年を迎えます。ひとえに皆さまのご愛顧とご支援の賜物と厚く御礼申しあげます。創立から70年、この間、日本も世界もめまぐるしい発展を遂げ、それと共に旅行業界も大きく変化しています。かつてないほどマーケットは成熟し、お客さまのニーズはもとより、旅行会社が社会から求められるものは絶えず変化し、多様化しています。
当社グループは「未来」を見据えた「変化対応企業」として、絶えず変化し、多様化する社会からのニーズに対して「本物の価値を創造する企業」として「当社グループだからできること」に挑戦をしてまいります。
これからもKNT-CT ホールディングスグループとして、「旅」と「旅を超えた」さまざまなサービスをお届けし、感謝を胸に一丸となって、よりよい明日を創ってまいります。
KNT-CTホールディングス株式会社
代表取締役社長 小山 佳延
2025.03.03
70周年記念サイトを公開しました
当社の創業者の一人である馬場勇が1948年創業した「日本ツーリスト株式会社」が、一時経営に苦しんだ際、近畿日本鉄道株式会社の佐伯勇に支援を求めました。両氏が意気投合して1955 年9 月1 日、近鉄グループ内の「近畿日本航空観光株式会社」と馬場の「日本ツーリスト」が合併したことが、「近畿日本ツーリスト株式会社」の創立のなりたちとなります。
馬場勇は、あらゆる可能性を追求してやまない情熱家であり、修学旅行専用列車の実現、日本初の海外チャーターフライト、今日の礎となる様々なシステムを創り上げ、先見性と斬新なアイディアで旅への憧れを次々に具現化しました。
1961年に東・西本願寺を中心として営まれた、50年に1度の本願寺派宗祖の法要「宗祖親鸞聖人700回大遠忌法要」が2ヶ月に渡り行われました。
総勢24万4,000人の参拝客を扱い、140本1248車両という臨時列車を走らせ業界を驚かせます。この成功は、会社経営の基盤を固め、国内外の信用を一挙に引き上げました。
その後に活きるノウハウを蓄積し、得た貴重な経験が大型事業に活かされ、「イベントのツーリスト」の名を高めていきました。
1964年4月1日、海外観光渡航（海外旅行）の自由化が開始。
近畿日本ツーリストは、同年10月に日本で初めての海外向けチャーターを実施し、アメリカ1本、ヨーロッパ3本のツアーを催行しました。これは東京五輪の出場選手が来日した際の帰りのカラ便を活用したものでした。欧州への旅行代金を、当時の相場の半額で提供するなど、その後の様々なチャーター事業にも繋がっていきました。
業界も刮目した近畿日本ツーリストのチャーター事業は、業績の向上にも大きく貢献し、業界内からも羨望されました。
体質強化を図りながら準備を進め、東京・大阪の両二部市場に業界で初めて株式上場を行いました。
上場は、厳しい資格審査を受けなければならず、当時新業種で社会的な地位や評価が必ずしも高くなかった、業界全体の地位向上につながるものとして注目されました。
1977年6月1日には、東証・大証第一部銘柄に指定換えとなりました。（2022年に、新市場区分「スタンダード市場」へ移行）
参加者が広大なアメリカ大陸を横断しながらクイズに挑戦し、ゴールのニューヨークを目指した、当時、大人気の壮大なスケールのクイズ番組。
この番組を裏で支えていたのが、当時の近畿日本ツーリスト銀座海外旅行支店でした。担当社員は毎回、勝負が決着するたびに航空券を持って駆け回りました。
番組が終了するまでに訪問した都市は167カ所にも上ります。
1980年、後のクラブツーリズム株式会社となる近畿日本ツーリスト渋谷営業所が運営母体となり、旅のダイレクトマーケティング事業を開始しました。これが旅のメディア販売の先駆けとなりました。1985年に旅の会員誌『旅の友』の創刊、1986年にはこの渋谷営業所が東京メディア販売事業部となり、着実に会員のお客さまを増やし、1993年に東京メディア販売事業本部へ改組されました。その後、1995年に「クラブツーリズム宣言」をしたクラブツーリズムは、2004年に一度近畿日本ツーリスト株式会社から分離・独立しましたが、2013年にKNT-CTホールディングスのもと近畿日本ツーリストと経営統合しています。両社は現在、KNT-CTホールディングスの2大事業会社としてグループの中核となっています。
文化、芸能、芸術を通じた交流による日本とハワイの架け橋として1980年にスタートし、2024年6月に41回目を迎えた歴史あるイベント。"創ろう！環太平洋友好のステージ"を恒久的なテーマに掲げ、ハワイ在住の方々のみならず環太平洋諸国・地域から多数の参加者が集う、「友好」と「交流」の祭典です。
現在は、州の公認を受けたハワイ最大級の日布交流イベントとして広く親しまれるようになり、次回は2025年6月開催が決定しています。
これまで当社がプロデュースしてきた独創的な海外イベントの事例は数多くあり、経済、文化両側面から国際交流を推進してきました。
コンコルドは、1976年デビューのヨーロッパの超音速旅客機（2003年で営業飛行終了）。マッハ２という、ジャンボ機の二倍の速さで飛行し、当時世界中で話題となりました。1994年、KNTは、初めて日本から旅客を乗せるコンコルド・チャーター企画「ヨーロッパ・陽光の南仏とパリを訪ねる8日間」を、関西国際空港の開港記念として実施しました。
実施にあたり、当時の運輸省の承認、騒音問題など多くの困難はありましたが、関西～フランス間の文化経済の交流促進、という主旨の下、各種「友好交流事業」が実施され、チャーター便はその第一弾として行われました。ただし直行便ではなく、バンコク、バーレーンを経由してのフライトでした。当時搭乗した社員によると、機内では揺れもなく快適な乗り心地だったそうで、ツアー自体も無事に終えることが出来ました。
インターネット黎明期の1996年、当時はまだ日本におけるインターネットの普及率が３％台でしたが業界に先駆けて、予約ホストコンピュータとインターネットの接続によるリアルタイム残数照会・予約サービス「Eクーポン」を開始しました。近畿日本ツーリストが独自で企画している、ネット限定販売の国内宿泊プランで、現在でもお客さまにご愛顧されています。
2003年はカンボジア独立50周年および日本とカンボジアの国交樹立50周年の年であり、政府主導で11月を友好月間として様々な記念事業が行われました。近畿日本ツーリストでは両国の絆を深めあうため、日本全国７都市からチャーター便を７機送り込みました。日本からカンボジアへの民間チャーター便はこれが初めてであり、その後、当社グループでのカンボジアへのチャーター便ツアーの先駆けとなりました。このチャーター便を利用したツアーでは、アンコール遺跡をライトアップし雅楽師・東儀秀樹氏によるコンサートや記念式典が行われました。また、クラブツーリズムのツアーご参加のお客さまからも寄付を募り、カンボジアの子供たちに学校を寄贈しました。シェムリアップ市内に寄贈されたこの学校は『コスモポリタン中学校』と名付けられ現地の生徒や皆さまに大いに感謝されました。
これを機に、当社グループでは多くのお客さまをカンボジアへのご旅行にご案内しており、両国の友好に貢献してきています。
2009年、世界が注目した「今世紀最大の天文ショー・皆既日食」を観測できる鹿児島県トカラ列島において管轄の十島村からの運営全般の受託事業をはじめ、奄美大島や中国・上海などを含む様々な日食観測ツアーで約4,000名さまをご案内しました。新聞やテレビなどのマスコミにおいて非常に注目され、さまざまなメディアに取り上げられ、トカラ皆既日食というキーワードと、近畿日本ツーリストの皆既日食ツアーへの取組みが多くの方々に浸透しました。その結果、観測ツアー申し込み希望者は事前のアンケート回収時点では約22,000人にものぼりました。
人口600人の十島村に大勢のお客さまを受け入れるため、集客管理から島のPRに至るまで全てを受託しました。オールKNTの強みを活かして、一から立ち上げた大型プロジェクトとなりました。
その後も皆既日食ツアーは継続して実施され、今後は2026年8月スペイン、2027年8月のエジプトにて予定されています。
「ジャパン・フェスティバル・イン・ベトナム（略：JFV）は、日本とベトナムが2013年に外交関係樹立40周年を機に誕生しました。「手と手をとって」（Cùng nắm chắt tay nhau）が合言葉です。
日越両国の「相互協力」・「共存共栄」・「未来創造」をテーマに、相互の伝統・文化を理解し、観光・食・音楽・技術の紹介や交流ができるベトナム最大級のイベントです。
その後年々規模も拡大し、日越両国の共同開催に変更し、名称も「ジャパン ベトナム フェスティバル（JVF）と改めました。 JVFは2025年3月に記念すべき第10回目を迎えます。KNTは現在メインスポンサーとして、イベントに関わる渡航者の手配業務等を担っています。
近畿日本ツーリストとクラブツーリズムが経営統合し、KNT-CTグループとして新体制となりました。
経営戦略機能の強化を図り、効率的な投資と的確な経営判断・機動的な意思決定を行い、企業価値の向上を目指していくこととなりました。
現在では、グループ全体で21社となり、「旅」と「旅を超えた」さまざまなサービスをお届けし、よりよい明日を創ってまいります。
「部活動サポートサービス」は、KNT-CTホールディングスの新規事業として発案され、修学旅行や様々な運営事務局業務を中心に培ってきたスキルやノウハウ活かした、近畿日本ツーリストが開始しました。
住んでいる地域にかかわらず専門的な指導が受けられる「オンライン部活」、既存の部活に対して、指導者・活動場所の調整業務、及び生徒への連絡、保護者の窓口などを行う「部活動運営事務の代行（部活動運営事務局）」の２つのサービスをメインとしています。
KNT-CTグループは、すべての役員、従業員の指針となるパーパス（存在意義）『まだ見ぬところへ、まだ見ぬ明日へ』を制定しました。
「知らない世界へお客さまをご案内する」という旅行会社としての役割と、旅に限らない「新しい価値を創造し提供する」という当社の存在意義を表しています。
私たちは、これからも、旅の進化に加え、旅に限らない新しい価値を創造し、まだ見ぬ社会づくりに貢献してまいります。
KNT-CTグループは、おかげ様で70周年を迎えることができました。皆さまへの感謝を胸に、これからも「旅」と「旅を超えた」さまざまなサービスをお届けし、グループ一丸となってよりよい明日を創ってまいります。
