代表取締役社長
米田 昭正
SDGsが示す先には、
当社の目指す旅の姿があります
KNT-CTホールディングスグループは、「世界中の人々の夢と感動のため、私たちは常にチャレンジします」をビジョンに掲げ、さまざまなお客さまの声を広くお聞きし、当社グループならではのサービスを提供することで、旅を通じた社会課題の解決をはかりSDGsの達成に貢献できるよう取り組んでいます。
当社グループを取り巻く環境は、コロナ禍による消費者行動の変化、緊迫する国際情勢、為替変動リスク等により、今後の見通しが非常に不透明な状況にあります。また、急速なデジタル化が進み本格的な5G時代を迎える中で、あらゆる分野においてDX(デジタルトランスフォーメーション)化の波が押し寄せてきています。
2021年12月24日に政府は「SDGsアクションプラン2022」を発表しました。このSDGsアクションプランでは2050年カーボンニュートラルに向けた地球の課題解決をはじめとして、感染症対策と未来の基盤づくり、女性活躍・男女共同参画のさらなる推進、学校でのデジタル・リモート化の促進や次世代のSDGs浸透に向けた教育などが方針として挙げられています。
このような状況の中、当社はSDGsの観点から、全社の事業をあらゆる角度から整理し、マテリアリティ(重要課題)を特定するとともに、全体像をESG/SDGsマトリクス表にまとめました。このマトリクス表では、SDGsの全項目に貢献できるよう施策の一つひとつをSDGsの17の目標と169のターゲットレベルまで落とし込み、KPI(重要実績評価指数)を設定しました。さらにそれらを社内で見える化し、グループ全体で共有することで社内浸透を図っています。
重点施策としてはお客さまのウエルビーイング(幸福で健康的な生活)につながるツアーや、ユニバーサルツーリズムの推進、質の高い教育旅行の提案、自治体等とのタイアップによる地域経済の活性化などを設定しました。さらにカーボンニュートラル社会の実現を目指し、グループ内でのエコ活動を進めるとともに、お客さまに「旅」を通して地球のすばらしさを伝えるSDGs活動のプラットフォームとして「Blue Planet」をスタートさせます。
SDGsは2030年に向けた目標ですが、それらは今すぐ取りかかるべき課題であり、課題に向き合うことは当社グループにとってリスクの減少のみならず、新たなビジネスチャンス(=収益機会)につながると認識しています。
また、SDGsの課題に取り組むことは投資家の皆さまのESGに対する要請にお応えするものでもあります。当社グループはSDGsに取り組むことにより、企業価値の向上を図りつつ、SDGsが目指すサステナブルな社会の実現に向けて踏み出してまいります。
これからもKNT-CTホールディングスグループのSDGsの取組みに是非ご期待ください。