近畿日本ツーリスト・クラブツーリズム
東京2020オリンピック・パラリンピック応援サイト

すべての「旅したい」を応援します。

SPECIAL CONTENTS

SHARE:

03

アスリートインタビュー

小野塚 彩那AYANA ONOZUKA

フリースタイル・スキーハーフパイプ女子
ソチ2014冬季オリンピック 銅メダリスト

小野塚 彩那

PROFILE

小野塚 彩那 (おのづか あやな)

フリースタイル・スキーハーフパイプ女子
ソチ2014冬季オリンピック 銅メダリスト

1988年、新潟県生まれ。石打丸山スキークラブ所属。2歳からスキーを始め、大学時代はアルペン、技術選でトップ選手として活躍。2011年ハーフパイプに転向し、2年目にスキーハーフパイプで日本人女性初となるX GAMESのインビテーションを獲得。その後、ソチ2014冬季オリンピックで銅メダル。2度のW杯年間総合優勝を達成し、2017年の世界選手権では日本人初となる金メダルに輝いた。

進化をつづける、
スキーハーフパイプの第一人者。

東京2020オリンピックに先立つ2018年、冬季オリンピックが韓国平昌で開催される。そのフリースタイルスキー競技で、金メダルが期待されるのが、スキーハーフパイプの第一人者、小野塚 彩那選手だ。小野塚選手は新潟県南魚沼市生まれ。父がスキージャンプの元国体選手で、母も元アルペンスキーヤーという家庭に育った彼女にとって、スキーはいつも身近にあった。「小さいころから、とにかくスキーをするのが楽しくて。ひとりでリフトに乗れるようになってからはスキー場がオープンしてからクローズするまで、それこそ一日中滑り続けていました」小学3年生のとき、アルペンの新潟県大会で優勝すると、以降、数々の大会に出場して好成績を挙げる。大学時代はインカレの大回転で優勝する一方、多様なスキー技術を競う技術選(全日本スキー技術選手権)でも出場資格を得た18歳で初出場し、並みいる強豪選手のなかで3位という快挙を成し遂げた。そんな彼女がスキーフリースタイル女子ハーフパイプに転向したのは、2011年の春。同種目がオリンピックの正式種目になると発表されたことがきっかけだった。「オリンピックでメダルをとるために転向したんです」その言葉通り、ソチ2014冬季オリンピックでは見事銅メダルを獲得。また世界を転戦して行われるW杯では2014-15、2015-16の2シーズン続けて年間総合優勝を達成した小野塚選手。2017年3月シェラネバダ(スペイン)で開かれたスノーボード&フリースタイルスキー世界選手権では、ついに男女を通じ日本人初となる金メダルを獲得した。平昌2018冬季大会を約1年後に控え、あらためて彼女の存在を強くアピールした大会となった。「2016-2017シーズン、ワールドカップでは2位や3位が多く、苦しい戦いが続いていました。それだけにシーズン最後の大一番で優勝できたことは、非常に価値のあることで嬉しかったです」

観客を魅了する高いエアを支えているのは、 スキーの技術。

スキーハーフパイプはゲレンデの傾斜を利用して作られた半円筒状(ハーフパイプ)のコースを滑りながら、左右の壁でジャンプ、回転などの演技を行う競技だ。数名のジャッジによる判定で順位が決定される。ポイントはジャンプの高さ、技の難易度、完成度、多様性など。見どころは何といっても華麗なトリックだ。そして、小野塚選手の強みは、男子顔負けの高いエアにある。ソチ2014冬季大会でも、観客を魅了したのはその圧倒的な高さだった。彼女のエアを支えているのは、基礎スキーで培った高度な技術だ。基礎技術を身につけ、それを磨き続けているからこそ、スキーを速く正確に滑らせることができ、彼女は誰よりも高く宙へと舞い上がるのだ。「私、試合で転ばないんです」長いスキー競技との付き合いの中で、一度も怪我をしたことがないという事実にも驚かされる。その安定感もまた、彼女のスキー操作の巧みさを物語っている。

平昌2018冬季大会に向け“絶対に勝てる”自分へ。

最後に、小野塚選手は平昌2018冬季大会に向けての抱負をこう語ってくれた。「スキー連盟が定めている次のオリンピックの選考基準はすでにクリアしたので、これからは技の難易度と完成度を高めて、“絶対に勝てる”というところをめざしたいと思っています」次のシーズンは一つひとつの技の完成度を上げるとともに、新しい技にも挑戦したいと語るが、技の難易度が上がれば怪我のリスクも増えるはずだ。「練習終わりに、あと1本いけるかな…と思ったら、そのときは無理をしないで切り上げるようにしています」一本でも多く練習したい気持ちと葛藤しながら、「休み」を選択することは、アスリートにとって勇気のいる決断に違いない。「W杯と世界選手権では優勝を経験しました。残るはオリンピックの金メダルとX Gamesでの優勝だけ。だから、平昌2018冬季大会ではなんとしても表彰台の真ん中に立ちたいです!」平昌2018冬季大会では、持ち前の高さに加えて、どんな滑りを見せてくれるのか、小野塚選手の活躍に期待は高まっている。

雪上でトレーニングするため、
1年の半分は海外にいます。

ソチ2014冬季大会では、私の家族や後援会のみなさんも応援に駆け付けてくれました。母や弟は海外に行くのが初めてで、準備も、現地での行動も近畿日本ツーリストのご担当の方に何から何までお世話になりました。彼女がいなければ、たぶん家族は会場に来ることもできなかったと思います。最初の海外がソチって、かなりハードルが高いですよね。それなのに母は私のスタートと同時に顔を伏せてしまって、滑りは見ていなかったらしいです。

シーズンオフも雪上でトレーニングするため1年の半分は海外にいます。競技を始めた当初、遠征費は全額自己負担。移動や宿泊、トレーニング場所の手配もすべて自分で行っていました。そんななか、後援会の皆さんが競技に専念できるようにと環境面を整えてくださって。ソチで銅メダルをつかむことができたのはそのおかげと言っても過言ではありません。皆さんには心から感謝しています。ナショナルチームができた今は楽です。自分で手配する必要もなくなりましたから。

2016-2017シーズンW杯の最終戦(フランス大会)で2位に入賞した後、世界選手権が行われるスペインで過ごした数日間は最高でした。試合と試合の間隔が短かったので、直接スペイン入りし、グラナダで2日間、休暇をとりました。観光したり、大好きなサッカーの試合を観戦したり。シーズン中、そんなふうにリラックスしたのは初めての経験でしたが、外国人選手がオンとオフの切り替えを大事にしている理由がわかった気がします。グラナダでの数日のオフで気持ちをリセットできたことも、世界選手権で優勝できた一因かもしれません。